忍者ブログ
[629]  [628]  [627]  [626]  [625]  [624]  [623]  [622]  [621]  [620]  [619]  

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

生きてます!風邪ひいてます!(現在進行形)
漸く起きてられるようになったぁ~…咳が止まって熱大分下がった…!
で、まあそれはいいんですが、家事やらなくていいのはとっても嬉しいんですけど暇なんです。
頭痛くてそれどころじゃねえとか色々あったんですが、小康状態のときとかほんっと暇でな…。
でも起きてると辛いしゲームやってると酔うんだよ。中途半端に頭の中だけ元気だったんだよ…!!(血涙)
で、暇すぎてついうっかりデスクの引き出しをごそごそ漁ってたらね、「あれ?このフラッシュメモリなんだっけ?」ってのが出てきて、中見てみたら

5 年 前 の サ イ ト 日 記

とか詰まってたんですよ…!ヒィィ!
5年前はサイト日記もブログじゃなくてタグ手打ちのhtmlファイル作ってたんですよ…俺偉いwww
前サイトで上げてたブツとかもしこたま詰まっててな…絵関係は全部消し去りたいアレだったが、SSはともすれば今より言葉の選び方が綺麗というか上手かったのでは…と泣けてくるアレでしたわ。←
エロがこってりと長くなり且つ濃厚になったあたりの技術向上は確かにあるんだけどさ…。(不要な技術向上)
もっと切なかったのが、5年前にして既に「番組越え」って言うカテゴライズでフォルダ作ってあるところかな。
そうか俺…原点からして既にやってたな。ジャンル的なものを飛び越えてアレなアレが…ブヒヒ。(そして某様大変です。某楽園のレポでご迷惑かけまくったアレとかでてきました(爆笑)<私信飛ばさない)
って、まあそこいら辺の痛い話は置くとして、暇だから日記フォルダからいくつか携帯に移してぼへーっと読んでた中にあったのが森のくまさん問題でした。
なんだそれ頭ダイジョブか雪邑とか思いましたか?
だってあの歌をよく考えてみてください。
お嬢さんはクマが出る森にスキップで突入していきます。
おいおいいきなり出だしでこれだよ。誰か止めろよと。この時点でまず誰か止めてやれよと!
あまつさえまんまとクマさんに遭遇するわけですが、クマさんは言います。「お嬢さんお逃げなさい」と。
何故ホワイ?
クマさんが脅威であるのなら、餌であるお嬢さんにわざわざ逃げろなどと口走るでしょうか。否、だと推測する。
では何故クマさんは逃げろと言ったのでしょう。そうです。

クマ自身、何某かの脅威からの逃亡中だからに違いありません。

なんて恐ろしい森ですか。クマですら慌てふためいて逃げる何者かが潜む森。それは一体何なのか。どんな生物ならクマすらも逃げ惑わせられるのか。
しかし一番恐ろしいのはそこではありません。
血相変えたクマ野郎(<おい)が「逃げてええええええ!!」って言ってんのに「♪すたこらさっさっさ~の~さぁ~♪」という軽快かつ暢気さでもって、それ全く逃げてねえだろ?的なお嬢さんですよ。
思えばクマの出る森にスキップで乗り込んで行く頓狂なお嬢さんであった。あんた死にたいのか(殴打)<どこまで深読みすれば気が済むんですが。
しかもよくよく考えてみれば、クマさんが逃げろと言わなければこの娘、逃げる気皆無だったんです。
ね。どうです。なかなか謎な童謡でしょこれ(真顔)
ここまででも結構な謎だと思うわけですが、ここからさらに謎が深まります。
血相を変えて何者かから逃げていたはずのクマが、突如掌を返してお嬢さんに「待って~!」って言うんですよ。
逃げろと言ったり待てと言ったり落ち着きのないクマです。
しかしクマには呼びとめる理由があった。そう、”白い貝殻の小さなイヤリング”です。
だが待てよと。
お嬢さんと目が会うなり「逃げてぇぇぇぇぇ!!」って言って自らもまた森を逃げ惑っていたはずのクマ、何故そんな小さなものをわざわざ見つけ、しかも拾い、尚且つお嬢さんに「待ってぇぇぇぇ!」ってなるのか。
逃げてたんじゃないのかクマ。だったら何故「逃げてぇぇぇぇ!」だったんだ。謎だ謎すぎる!お前に一体何があったんだクマぁぁぁぁぁ!!!

って、悩み倒している日記だったわけです。5年前の日記がね。僕どんだけ頭おかしい人ですか。<自分で言っちゃった…!!
そして5年前はここで考えることをやめたのであった。字書きとしてあるまじき失態。謎を抱えたならとことん突き詰めようぜ俺!
というわけで、どうせ寝てるだけで暇だからちゃんと筋道立てて考えよう、と真面目に思い立ってみました。
まず最大の謎部分は「逃げて」と言ったはずのクマが、お嬢さんの落とし物を見つけたからと「待って」と掌を返すあたりです。
それが謎になるのは最初に「逃げて」ありきだからなわけですよ。
クマは何も言ってなくて、遭遇したお嬢さんが勝手に驚いて逃げ出したのなら「待って」のくだりは正当です。筋も通る。「逃げて」があるからおかしい。
5年前僕はこれを「第三者がいる」と仮定したわけですが、第三者の影はよく考えてみればこの歌の中には登場しないわけですよ。
え、どこまで真面目に検証する気だ雪邑って今思いましたか?どこまでも真面目に検証しますよ。こういう馬鹿馬鹿しいことを真顔で考えるの大好きですから!←
しかしだ。検証するの大好きだけど、いきなり暗礁に乗り上げるわけだこれ。
逃げてというフレーズが出るということは危険があるということなわけです。
後半で「お嬢さんの落としたイヤリングをわざわざ拾って返してくれる」と言うことを知っているから、このクマを「優しいクマさん」と思い込んでいる節がある、と雪邑思いました。
だからこその5年前の「第三者説」浮上だったわけですが、そもそもクマさんは別にそんな「優しい生き物」ではないわけです。
ここでふとひらめいた。
危険なのは第三者などではない、クマ自身のことだったのではないか…?!
クマさんはお嬢さんを一目見た瞬間、大変だ、自分はこのお嬢さんを殺してしまうかもしれない、と本能で悟ったわけです。しかしそんなことはしたくなかった。だから「逃げてぇぇぇぇ!」となったわけです。
だがこの仮説にも落とし穴がある。「ところが」と逆説的に続いた歌詞で、逃げろと言っておきながらすぐにクマさんが後を追ってくるあたりです。
お嬢さんが落とし物をしたから。
しかしこれは動機として弱くねえか?第一逃げ出したお嬢さんをあまりに速攻で追いかけてってる。
姿見ただけで「殺しちゃうかも」と思ったが故に「逃げて」だったわけで、それなら後でこっそり届けるとか、森の外のわかりやすい場所にイヤリングを置いてそっと立ち去るとかしそうなものです。本能に逆らってまで「逃げて」と言えたクマなのだから。(どこまで作る雪邑)
うーん…この矛盾をひっくり返すことができない…。
そもそも「殺しちゃうかもしれないから逃げて」が誤りだったのだろうか…。
ここでまたうんうん唸り倒していた雪邑の頭に、またも悪魔のような閃きが。
逃げろと言って素直に逃げ去るお嬢さんの後姿を見て、やはり逃がしてしまうのが惜しくなったのではないでしょうか。そう本能の目覚めです。内なる黒いクマさんの目覚めってやつです。
純朴で殺すことなんて知らなかった白いクマさんとの決別。←
こっそりお嬢さんの後を追いながらクマさんは口実を探します。
どうすればお嬢さんを振り向かせることが出来るだろうかと。
そこで登場ですよ、クマさんにとって天啓のような口実、”白い貝殻の小さなイヤリング”が…!!!

待ってこれ違うから!下心とかじゃなくて落とし物だからちょっと待ってぇぇぇぇぇ!(Byクマさん)

言い訳をしているあたり多分まだクマさんには良心が残っているんです。理性が。
逃がしたくない、でも逃げてほしい、だけどちょっとだけ一緒にいたいの!的な。
ところがですよ、必死で本能と戦って理性にしがみつき、言い訳まで用意したクマさんの理性を無残にも粉砕しようとする悪魔のような下りがやってきます。

あら熊さんありがとう、お礼にうたいましょう(はぁと)

お嬢さん逃げてぇぇぇぇぇぇぇぇ!!今クマさんの鋼の理性がブチって音立てて切れる音が鳴り響いちゃったからああああああああ!!!
しかも恐ろしいことに歌はここまでなんですよ。その後お嬢さんがクマさんに何されたかなんて一切歌っていないわけです。
食べられちゃったのか、それともクマさんのほとんど切れた理性がそれでも尚「殺したくない!」って叫び続けてお嬢さんを逃がしてあげたのか、クマの葛藤を一つも語ることなく終わっているんですよ…!!
ああ…どうなんだ、いったいどうなったんだ…!逃げてから待ってへの謎は解けたがその後のお嬢さんという新たな課題g(射殺)<どんだけ作り込めば気が済むんですか!!!
しかしここでまたふと我に返る俺。
…やっぱ矛盾してるだろ、と。
だってさ、それだとあまりにこのお嬢さん、頭が悪すぎるでしょ。クマさんより頭の悪い人間ってどうなんですかと。
人間であるお嬢さんがここまで頭悪く描かれているのにも拘らず、野生動物のクマさんが己の本能的欲求をねじ伏せてまで「逃げろ」と言うのはおかしすぎる。
さて振り出しに戻ったなー…。
やっぱ難関は「逃げろ」から「待て」になる部分だが…。
そう言えば犬って逃げるものを追う習性があるよね。肉食獣って割とそうなんだよね。猫とかもそうだし。
クマもそう言う習性があります。お腹空いてるとかじゃなくてもじゃれて追いかけることがあるとなんかで読んだ。
つまりこのクマさんは己の性質をよく理解していて、茫然と立ち尽くしているお嬢さんをそのまま頂くより、逃げ惑うのを追いかけた方が興奮する自分ってのを知っていたわけだ。その末に捕まえる恍惚を味わいたいがために「逃げろ」なんてことをわざわざ言ったんじゃないのか。って仮説が立つことは立つ。
まるでキリヲのようなクマだな…「いぃ~ぜぇ~本気で逃げろよお嬢ちゃん(舌なめずり)」
………なんてクマさんだ。恐ろしい童謡だな森のくまさんゾクリ←
イヤリング拾って渡してあげるとか、お礼に歌いましょうも一応筋は通るんだよ。
イヤリングはなんかの隠語かもしれないけど、そうじゃなくても悠然とした(命がけの)追いかけっこの最中に本当にお嬢さんが何か落とし物をして、それを鉄パイプの先に引っ掛けて拾い上げたキリヲクマさん(<おい)が「落としたぜぇ~嬢ちゃん、礼なら歌でいいぜ、阿鼻叫喚の悲鳴を聞かせてくれよぉ~」。
つまり「お礼に歌いましょう」=「いい声で啼いた」。ほら、繋がった。<フルボッコ。
なんてことだ…あの長閑な歌がトシマでの処刑人の日常を歌い上げていただなんて!(撲殺)
…一応筋は通るが相当こじつけてるよねwww
まあ僕的には結構一押しな仮説だったりするんだが(殴打)<貴様。
或いはこういうのはどうだ。「お嬢さん」「クマ」「森」などのワードが全て隠語であると仮定する。
ほら、昔トトロではやらんかった?実はトトロは死神で、めいは連れて行かれたんだ、ってやつ。
お母さんは実は入院しているんじゃなくてもう他界してて(お父さんがそれを隠してて)~ってやつ。
あのパターンもこれに結構綺麗にはまるんだな。
「森」=「死後の世界」、「クマさん」=「死神」という考え。
まだあまりに若いお嬢さんを見て、ここはあなたの来る場所じゃないですよ、お戻りなさい、とクマさん(死神)は言うんだけど、彼女は送られてくるべき寿命だったということに気づいて追いかける。
「イヤリング」=「魂」とかそういう感じの解釈で、「これがないと生まれ変われませんよ」で、「お礼に歌いましょう」=「一度死んで生まれ変わった娘さんの産声」…とかな。
日本の信仰に「胎内巡り」ってのがあるんだけど、暗い洞窟を母親の胎内(或いは産道)に見立て、そこを抜けることによって今までの自分から新しく生まれ変わるってのがあるんだが、要するに歌の中にある「森」がそれを指しているって解釈もまあ、出来ないことはない。
でもちょっと怖いし、隠語が悉くこじつけっぽいので却下。(書いてて自分で怖かったんだよ…!←)
さて。ふざけとらんで真面目に考えようか。<まだやるの?!
ここで雪邑さんは原点に立ち戻って歌詞をじっくり検討してみた。


ある日森の中 くまさんに 出会った
花咲く森の道 くまさんに 出会った
くまさんの 言うことにゃ お嬢さん おにげなさい
スタコラ サッササノサ スタコラ サッササノサ

ところが くまさんが あとから ついてくる
トコトコ トコトコと トコトコ トコトコと

お嬢さん お待ちなさい ちょっと 落とし物
白い貝がらの 小さな イヤリング

あら くまさん ありがとう お礼に うたいましょう
ラララ ララララ ラララ ララララ


これが問題の歌詞。
ここではっとした。雪邑さんはお嬢さんが自ら進んで森に踏み込んだと思い込んでいたが、この歌詞を見るとどこにもそんな記述がない…!
ここで考えてみる。童話における「森」の意味というのは大体、禁忌を意味する場合が多いわけです。赤ずきんが狼に食われるのも森で、白雪姫が逃げ込んで猟師が追ってこれない場所も森で、茨姫が眠り続けるのも森、しらゆきとべにばらが悪い小人と関わるのも森の中、そしてヘンゼルとグレーテルが魔女と出会うのも森なわけです。
この辺(童話における森の考察)は色々と解釈があるんだがまあ説明すると長いので、興味があったら検索してみるといいかもしれない。
要するにここでいう「クマさんに出会った」場所であるところの「森」は、読んで字の如くの「森」ではなく、彼女にとっての禁忌の場所なのではなかったか、という話。
そもそもちょっと走った程度でイヤリングが落ちるだろうか。
よく考えてみればイヤリングってそう簡単には落ちないよね。服に引っ掛けるとか、そうやって何かに引っ掛けた時に弾けて落ちちゃうとかはあるけども。
あまつさえこの歌が作られた当時のイヤリングは、今みたいなバネ式ではなくネジ式だ。余計に走った程度で飛ぶような代物じゃないと考えられる。
って事は、もしかしたら誰かの手で「落とされた」のではないか、と。
お嬢さんの行動がなんとなく見えてきた。なんかちょっと今までよりはこじつけじゃない感じで筋が通ってきた感じがします。
では最大の謎。逃げろと言ったり待てと言ったりな「クマさん」の謎を考えてみよう。
そもそもこの歌詞には「くまさん」と平仮名表記されているだけで、それが森に住む獣の熊だとは一言も触れられていないわけです。
ここでもう一度歌詞をじっくり読みこんでみる。
はっと気付きました。
このクマ、お嬢さんと会話をしているぞ…!!!
お嬢さんはクマの言語を理解して、逃げろと言われて逃げ、待ってと言われて待っているわけです。
童謡だからじゃね?とか思いましたか?いやいや、童謡の世界って結構シビアなんです。
人と獣の会話というのは、童謡の中でもそうあるこっちゃないんですよ。
なるほど理解した。

ク マ さ ん は 人 間 だ 。

熊吉とか熊五郎とか、或いは熊田とか熊野とか、もしか見た目がクマっぽいからそういうあだ名かもしれません。
しかし、ここでもまだ若干の違和感があるのは恐らく、クマさんの「お嬢さん」という呼称なんですわな。
もしかしたら「クマさん」は「お嬢さん」ちの使用人かなんかなのかもしれません。
お嬢さんは名実ともに「お嬢さん」なわけですよ。そんな人が使用人をさん付けもちとおかしいなあ…まあ使用人じゃなかったとしても、「クマさん」からすれば「お嬢さん」は雲の上の人で、「お嬢さん」からすれば恐らく年上なので「クマさん」なのじゃないでしょうかね。
たとえば「お嬢さん」は地元の名士の娘で、土地の人間からすれば大抵「お嬢さん」になってしまう、とかな。
なんとなく見えてきたクマさんとお嬢さん。散々打ち立ててきた馬鹿みたいな仮説よりはずっとそれらしいじゃねえか。燃えてきた!
で、先ほど立てた仮説。お嬢さんは自分の意志ではなく誰かに森に連れ込まれ、あまつさえイヤリングが飛ぶようなことをされた。
それが「花咲く森の道」であったのはなんと言う皮肉でしょうかね。
だが「森」が禁忌の場所(廃墟とかそういう)を指しているとすれば、これも隠語かもしれない。
お嬢さんの「花」が散らされかかった場所、と言う解釈がはまると言えばはまるか。
「花咲く」って言ってるから、もしかしたら襲われかかったってゆーか思いっきり暴行真っ最中だったのかもしれんな…。
しかしそこにクマさんが来るわけです。出会いたくない場所で出会ってしまったわけですね。
そんな現場を目撃したクマさんはお嬢さんを逃がそうとします。そこで「お逃げなさい」とくるわけです。
…ここまでは筋が通るんだが、この仮説でもやっぱり「なんでわざわざ追いかけてきてイヤリング渡すの?」って言うあたりはなんか不自然なんだなあ…。
前半部分の仮説が正しいとするならば、この不自然さを消すためには、その場所にお嬢さんのイヤリングがあってはまずいという解釈になるんでないかい?
「お嬢さん」ともあろう人が森に連れ込まれて襲われかかったなんて不名誉な噂が流れるのはまずい、そういうことだろうか。
やはり「襲われかかった」と言うより、真っ最中だったか、あるいはほとんど蹂躙された後だったと仮定した方が筋は通るな。
だがここでまた辻褄の合わない部分が出てくるんだ。
そう、歌詞のラスト、「お礼に歌いましょう」だ。これじゃお嬢さん、なんとも頭弱い人みたいじゃありませんか…!
いくら身分あるお嬢さんだとしても、暴行現場から逃がしてもらった挙句、自分がその場にいた証拠のイヤリングをわざわざ回収して届けてくれたクマさんに「お礼に歌いましょう」はないだろ!
馬鹿か!馬鹿かお嬢さん!!
やはりこの仮説は頭から無理があるのか…。
しかし「お礼に歌いましょう」までは無理なく繋がるんだよ。試しに状況をまとめてみようか。


暴漢により「森」(廃墟とかそういう場所と推測される)に連れ込まれたお嬢さんは、殴られるなりしてイヤリングを落としてしまう。
助けてと叫びたくとも、恐怖に押しつぶされて声は出ない。
そこに偶然通りかかったのが「クマさん」である。
場所を廃墟と仮定するならば「偶然」と言うのは少々苦しいので、自警団か何かの夜周りだったかもしれない。
近くを通りかかって物音でも聞いたのだろう。とにかく駆けつけてきたときにはお嬢さんが暴漢に襲われていた。
貴様何をしている!
声を荒げるとさすがに暴漢は舌打ちしながら走り去って行ってしまった。
茫然としたまま虚空を眺めているお嬢さんをここに放置しておくことはできない。とにかくこんな忌まわしい場所から逃がさなければ。

さあお嬢さん、立てますね。早くここからお逃げなさい。服を直して、なるべく人の多い道を選んで行くんだ。ここは私がなんとかするから、さあ、お行きなさい。

動転したまま、それでも素直に頷いて逃げ去っていくお嬢さんの背中を眺めて、僅かに息を吐き出す。
こんな場所にお嬢さんが連れ込まれてしまったのだという証拠を一つも残してはいけない。
そう思い注意深く床を眺めやると、そこには白い貝殻の小さなイヤリングがぼんやりと光っていた。
それはお嬢さんが気に入ってよく身につけているものだ。こんな場所に放置してはいけない。
クマさんはそれを拾い上げると、今し方お嬢さんが駆け去った方へと急いで走り出した。
暗闇に浮かぶ小さな背中にはすぐに追いつくことができた。あれほど人の多い道をと言ったのに、きっと誰と会っても怖いのだろう、街灯すらも少ない暗い道を走っている。
待ってください!声をかければ華奢な背中はびくりと跳ね。
これを、落としていました。


どーよ完璧でしょう(殴打)<どーよじゃねえよ!!半ばお話になってんじゃねえかよ!!!
しかし「お礼に歌いましょう」が繋がらねえんだよなあ…。
ここまで繋がったとしてもラストが纏まらなければやはりこの仮説は全て誤りということになるのでは………と考えたところで雪邑さんに天啓。こういうことか…!!!


掌に載せたイヤリングを見るなり、お嬢さんは泣き崩れてしまった。

助けていただいたけれど、暗い道を走りながら思ったんです。あの男はまたわたくしの前に現れるんだわ。今夜のことで脅してくるのに違いない。
あなたにもあんなところを見られてしまったし、わたくしはもう以前のわたくしではありません。
こんな身体ではもう生きていても仕方がありませんわ…

途切れ途切れにそんなことを言うお嬢さんに、クマさんは必死で言います。
私がそんなことはさせません。必ずあの男からあなたをお守りして見せます。
あなたは以前と少しも変わってなどいません。変わらず美しいお嬢さんのままですよ、と。

どうしてそこまでしてくださるの?

涙に濡れたお嬢さんの瞳がクマさんを見つめ、一生口にするつもりのなかった「あなたが大切だから」という告白をうっかりしてしまうクマさん。
手の届かない存在など100も承知。手に入るなど夢のようなことは一度も考えたことがなかった。
ただお嬢さんが笑っていてくれれば、それを遠くから眺めていられればそれだけでよかったのだ。

ああ、ああ、わたくしもあなたを想っておりました。いつも遠くから見つめておりました。

思わぬお嬢さんの言葉に歓喜するクマさん。
その言葉がたとえ嘘でもいい。私を利用するための言葉なのだとしてもいい。
けれどお嬢さんも嘘などついていないのです。

もうこの土地から逃げましょう。
あの男からも、こんな身分からも逃げましょう。わたくしにはあなたがいて下さればそれでいいのです。

お嬢さんは感謝とともにクマさんへの愛をうたったのだった…。


………どうしよう。ふざけ半分で組み立てたのに辻褄が合ってしまった(真顔)<後半完全なお話じゃねえか。
というかあの長閑な歌を大人のラブロマ(しかもなんか大正時代くさい!<?)に仕立ててしまったよ…!!!
…ええ、こんなアホなことを38度台の高熱の中で延々唸りながら考えてましたが何か。<死ねばいいのに。
しかもクマさん本能に抗う説を、クマ=男爵、お嬢さん=眼鏡に置き換えて妄想し、食事中にうっかり突っ伏しそうになりましたが何か(フルボッコ)
しかし今日の日記、とっても馬鹿馬鹿しいことしか書いてないのに長ぇな…www


ちょwww
アップする前に森のくまさんの歌詞間違ってねえよな?って検索かけたら、全く同じような検証をもっと真顔でやってらっしゃる方がいた(爆笑)
最終結論「クマさんは人間」までは僕も同じ道を通ったが(森の考察まで同じでビビった…!)、そちらは暴行されたお嬢さんが相手を殺害、になってて噴いたwww
しかも「クマさん」=「警察官」、「うたう」=「自白」になっててすげーと思った…!
あー、でも確かにそっちのが辻褄あってんな…なるほど僕のはやっぱりまだラストがこじつけっぽい。<ホントに馬鹿ですねこの人…。
PR
この記事にコメントする
Name
Title
Font-Color
Mail
URL
Comment
Pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

secret
   この記事へのトラックバック

  この記事にトラックバックする:


←  (*´∀`*)    HOME    初…夢…(・ω・)?  →

プロフィール
HN:
雪邑古都音
性別:
女性
職業:
マダヲ
趣味:
だらけること。サボること。怠惰で怠慢なこと(´ー`)
自己紹介:
爽やかに変態です。
ぽつぽつ呟き落とし中(*´ω`*)







フリーエリア
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
バーコード
ブログ内検索



Copyright (C) 臆病者の自慰行為 All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog
忍者ブログ | [PR]